頼れる専門家にお願いする注文住宅
もうずいぶん昔の話になりますが、家を購入する時、土地を買って注文住宅を建てるという選択をする自信がなく、すでに出来上がっている、いわゆる「建売住宅」というものを購入した経験があります。
当時は私も夫もまだ若く、結婚したばかりで、ワンルームのアパート暮らし、主婦としての生活経験も大変浅く、私に家を建てる上での意見なんて口にしたり考えたりできるのだろうか?という不安のもと、「注文住宅」という自由選択肢を、避けてしまいました。
あれから20年、赤ちゃんだった子供も成人し、もし今、「注文住宅」を一から考えることができたなら…という私たち夫婦の希望を、書いてみようと思います。
人の居住していないモデルハウスは、新婚当初、県内幅広いエリアで、かなりたくさん見に通いました。
1年間くらい、土日に休みが取れると必ず、住宅展示会に行っていたくらいです。
その経験上思うのは、できれば実際に人間が生活している住宅を見せていただくのに越したことがない、ということの大切さです。
家造りにも、建築方法の歴史や流行のようなものがあるので、できれば様々な年代に立てられた注文住宅を見せていただくと、参考になりますね。
私にとって印象深い家が、リビングが吹き抜けになっている家で、いっとき流行したようでした。
ママ友何人かがそのような家に住んでいたので、よく遊びに伺いました。
吹き抜けリビングの良い点、不利な点、実際に住んでいるママ友の話や、遊びに行く私の立場から、いろいろと考えさせるものがありました。
良い点と不利な点は、表裏一体で、どちらも紙一重な面があります。
これはたぶんリビングの吹き抜けのことだけでなく、オールIH住宅、蓄熱の床や壁の暖房、いろいろな工法について当てはまることなのではないかと、考えました。
注文住宅の各分野の専門家の方は、各提供できるサービスについて、おそらく良いこともしっかりアピールしてくださると思いますが、同時に住む人にとってデメリットになることも、懇切丁寧に説明してくれることと思います。
誰にとって何がデメリットになるかは、その人次第なので、Aさんにとってはこちらのデメリットがより辛く感じて、Bさんはそれとは違う別のことでデメリットに感じることがあるのではないでしょうか。
注文住宅の利点は、住む人に合わせてカスタマイズできることにあります。
ご家族でよく話し合い、住む方々にとって最高のメリットが出せるように、総合的にカスタマイズしていく。
当事者だけではなかなか難しいと思いますので、そこは注文住宅の各専門家に頼ってよい場面ではないかと、今の住宅に20年居住した経験から、考えています。